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記事 : 年代別の訪問着の選び方を紹介!似合う色柄や着こなしのコツとは?

着こなし

年代別の訪問着の選び方を紹介!似合う色柄や着こなしのコツとは?

訪問着は、年代や立場を問わず着られる礼装です。普段は洋装で過ごしている人も、人生で一度は袖を通す機会があるでしょう。それだけに色柄もさまざまで、自分にあった訪問着を探すのは難しいものです。

着物は色柄によって華やかにも、落ち着いても見えます。同じ色の訪問着でも、鮮やかさや柄の大きさによっては浮ついて見えてしまうのです。

今回は訪問着を年代ごとに品よく着こなすための選び方や、小物合わせのポイントについてお伝えします。

目次

10代・20代におすすめの訪問着

10代~20代に似合う訪問着

10代から20代の方は、正式な場では振袖を着る機会のほうが多いかもしれません。

とはいえ訪問着はお茶席やお正月、お祝い事の席でも着ることがありますし、20代では既婚の方も増えてきます。今後を見据えて、訪問着を1枚お求めになる方もいるでしょう。

若い方の着物ははっきりした色合いで柄の大きな、華やかなものが好まれる傾向にあります。彩度の高い、ぱっきりした色が似合いやすいのもこの年代です。

落ち着いた色みがお好きな場合は多彩な柄のものを選ぶと、若々しく見えます。着物はあまりシックなものだと実際の年齢より上に見られがちです。

いつも着ている服の色より、やや派手なものを選ぶと良いでしょう。特に結婚式に招かれた時には華やかなお召し物は喜ばれます。

お祝い事のために訪問着を探している方は、肌にあてたときに顔映りが良く、ぱっと目を引く色柄の訪問着を選ぶのもポイントです。

30代・40代におすすめの訪問着

30代~40代に似合う訪問着

30代から40代は、子供の七五三や入学式・卒業式など、訪問着を着る機会が多くなります。周りと比べることも増えるので、悪目立ちしたくないと考える方もいらっしゃるようです。

品よく周囲に馴染む訪問着がご希望の方は、落ち着いた色合いと控えめの柄がおすすめ。しかしあまり地味だと、若々しさが失われます。

着物を着ると、普段よりずっと若く見えるという方も多いものです。自分が考えているよりも少し明るい色のほうが、美しく見えます。柔らかく淡い色みのものなら、派手過ぎるということはありません。

もう少し抑え気味に、というときは、吉祥文様などの古典柄の訪問着を選ぶと良いでしょう。花や動物を描いたものよりも控えめに見えます。

年齢を重ね、40代後半になると、早い方では孫のお宮参りなどで訪問着を着る機会が出てきます。主役は孫、しかもその母親である娘やお嫁さんも着物となれば、祖母は品格ある落ち着いた着こなしを目指したいものです。

色みはやや濃いめかくすみのあるもの、柄も鮮やかになりすぎないものが良いでしょう。

金糸などできらきらし過ぎるのはかえって野暮ですが、以前はなじまなかった色がしっくりくるようになるなど、選択の幅が広がる年代でもあります。

50代・60代におすすめの訪問着 

50~60代に似合う訪問着

歳を重ねて老年期に近づくと、着物はいよいよ体に馴染み、すてきに着こなせるようになります。着物で生活していた人たちの記憶があるのも、この年代まででしょうか。

生活の一部として着物が身近にあった世代には、若い人にはまねのできない、自然体の美しさがあります。

洋服の場合は落ち着きを意識しはじめる方もいるかもしれませんが、着物の世界ではまだまだ華やかな色合いを楽しめる年代です。ただし、20代のころに着ていたような高い彩度の色みは、少し派手過ぎる印象を与えます。

淡い色なら優し気に、くすんだ色なら上品に見えます。黒の訪問着も人気です。自分の印象にあったものを選びましょう。

あまり大きな柄では目立ち過ぎると感じても、着物として身にまとうと、意外となじんで見えるものです。特にお祝いの席では、思い切って少し華やかな色柄を選びましょう。

暗い色合いは格調高く、明るい色合いは品よく着こなせるのも、この年代の特徴です。好みの色や柄の訪問着は、どんどん試してみましょう。意外な発見があるかもしれませんよ。

70代におすすめの訪問着

着物を着慣れた方も多い年代です。普段から和装をされている方や、特別な行事には必ず着物で、という方もいらっしゃいます。

ご自身に似合う色柄を熟知されている方も多いので、訪問着の着姿も一層美しく上品です。お手本にしたいと思う若い方もたくさんいらっしゃるはず!

シックな色合いやこっくりした色味が好まれる傾向があり、黒や灰色、茶色などの濃いめの色も人気です。若い人にはなじまない古典的な構図やシンプルな柄もすてきに着こなせます。

また、小柄な方も多いのが特徴の年代です。一般的に背の低い方は小さめの柄が似合うと言われていますが、あまり柄の面積が少ないのも寂しく見えてしまいます。

細かな文様を重ねた図柄や、色数の少ない柄ですっきり見せるのが良いでしょう。

訪問着を年代にあわせて着こなすポイント

着物は帯や帯周りの小物などで雰囲気が変わります。特に「着物1枚、帯3本」というように、帯は着姿を大きく左右する要素です。

また、「菰を着ても錦を巻け」とも言われるように、着物より帯の格を上げるのが良いとされています。

礼装には織りの袋帯を合わせるのが基本ですが、留袖や振袖でなければ、金や銀の重厚な帯でなくてもかまいません。特に七五三など自分以外が主役の場では、少し控えめのものが良いでしょう。

帯と小物合わせや着こなしのポイントを、年代別にまとめました。

10代・20代の着こなしのポイント

帯揚げは薄いパステルカラーなどの淡い色がおすすめです。

肌のみずみずしさやフレッシュな雰囲気を引き立ててくれます。また、華やかな訪問着と合わせるなら帯周りはシンプルにまとめると、全体のバランスが整います。

帯もあまり派手でなく、輝きが控えめなものが似合います。

小ぶりのものであれば、現代的なアクセサリーを身につけてもすてきです。ただし、お茶席のときは外してくださいね。

30代・40代の着こなしのポイント

年相応の品格が求められるシーンでは、格調高い文様の帯が似合います。さりげなく金糸や銀糸が使われたものも良いでしょう。

年代が上がって後ろ姿が気になるようになってきたら、帯枕を低いものにしてお太鼓を薄くつくるとすっきりと見えます。

帯揚げは20代以前と同様に、淡い色合いがなじみます。帯締めは金糸や飾りの入ったもので華やかに彩るのも、大人の風格が出ますよ。

50代・60代の着こなしのポイント

着姿に品格が現れる年代です。格調高く豪華な帯も、嫌味なく着こなせます。帯周りの小物は引き立て役です。無地の白か、地紋のはいったものがおすすめです。

白と言っても、白練りから生なりまで、色みには幅があります。自分の肌や訪問着の地色になじむものを選んでください。

衣紋は深めに、帯は少し下の位置に締めて余裕ある着姿を目指しましょう。

70代の着こなしのポイント

きっちりと補正をするよりも、自然体の姿勢にゆったりと着つけるほうがこなれて見える年代です。

特に普段和装をされない方は、美容室などで着付けをしてもらうと少し窮屈に感じるかもしれません。

緩やかに着つけてもらうように相談し、無理のないように過ごしましょう。

帯や小物は、豪華なものもシンプルなものも似合います。

重ねてきた年齢が、着姿に威厳を与えるからです。例えば若い人ではカジュアルに見える飛び絞りの帯揚げも、チャーミングに映えます。

ほかの年代では味わえない組み合わせの妙を、ぜひ楽しんでくださいね。

まとめ

今回ご紹介したのは、飽くまで一般的な年代の特徴をもとにした訪問着の選び方です。同じ年齢でも若い装いの似合う方や、落ち着いた雰囲気があう方がいらっしゃいます。

自分の年代にはあわないからと言って、お気に入りの訪問着を諦める必要はありません。年代ごとの特徴を押さえ、小物合わせなどを工夫しながら、自分の好きな1枚を選んでください。

訪問着は、人生の節目で出番のある着物です。同じ訪問着でも、年代を重ねるごとに味わいが変わります。

帯や小物合わせを変えて、長く楽しめるのも着物の特徴です。年齢ごとの着こなしの基本を押さえ、「いまの自分」が一番美しく見える着こなしを探してみましょう。