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カートが空です

夏着物特集

熱中症対策を最優先に

十数年前までは、夏物(薄物)は盛夏(7月・8月)に着るものという考え方が一般的でした。

近年では温暖化の傾向による熱中症対策も踏まえて、暑くなりはじめる6月頃から夏物(薄物)を着るという考え方が広まっています。

単衣の着物も4月頃から着用されている方も多く見かけます。格などを重んじるのも大切ですが、快適に、健やかに過ごしながら、お着物を楽しんでください。

夏着物の定番「絽」とは

「絽(ろ)」とは、平織りと絡み織を組み合わせた織物で、二本組みの経糸に数本の緯糸を組み合わせて織ることで、定期的に隙間が現れるようになります。

緯糸の本数によって織りの名前があり、緯糸三本の場合は「三本絽」、五本の場合は「五本絽」などがあります。

緯糸が多ければ平面部分が多くなり、絵羽など柄の多い礼装用の着物は絽の織物が使われる場合が多くなります。

通気性の高い「紗」

「紗(しゃ)」の生地は「からみ織り」と呼ばれる技法で織られており、通気性の高さが特徴です。

絽の上に紗を重ねる「紗袷」、表と裏を一緒に織る「二重紗」、「無双」など様々な種類があります。

ロストテクノロジー「羅」

紀元前の中国で始まったと伝えられている「羅織」四世紀前半に日本に渡来し、その複雑な織りで作られたものは高級品として貴族の間で扱われていました。

高度な技術ゆえに、特別な機を用いられており、応仁の乱の混乱で焼失し、一旦技術が途絶える事となります。

羅織の技術が復興されたのは昭和に入ってからで「経錦・羅」の技法において人間国宝に指定された、故 北村武資 氏によって復元されました。

快適さなら「麻」

通気性・吸水性・速乾性の高さを誇る「麻」の着物は盛夏に着る着物の代表的な素材。男性用・女性用問わず人気の高い夏着物。

シワがいきやすいのが難点ですが、少しのコツを押さえれば、ホームクリーニングが可能な素材なので、汚れやすい夏場には重宝されます。有名な麻織物として「越後上布・小千谷縮・宮古上布」などがあります。

透け感の美しい「夏紬」

「夏紬」の特徴は、麻のようにシワになりにくく、絽や紗のようにラインを拾いすぎず、デザイン性も高い物が多い。

有名どころでは「夏大島・夏結城・夏塩沢・絹小千谷」などがありますが、その他にも様々な種類があります。

夏の風物詩「浴衣」

浴衣の多くは、庶民の着物であった「木綿」で織られており、その吸水性と手軽さは他にはかえられないもの。浴衣の素材は木綿以外にも様々な種類があります。

綿麻・綿紬・綿絽・綿縮・綿紅梅・絹紅梅・コーマなど様々な種類があり、それぞれに特徴があります。

浴衣特集