8月に合う着物・帯の柄とは? ~ 盛夏から晩夏を感じる文様12選とコーディネートの楽しみ方 ~
8月は一年で最も暑さが厳しい季節ですが、着物の世界ではこの頃から少しずつ秋の気配を取り入れた文様も見られるようになります。
盛夏らしい水辺の柄や涼を感じるモチーフに加えて、桔梗や萩などの秋草文様が使われることも多くなります。
涼しさを感じさせる水や風景の柄、そして季節の移ろいを表す草花の文様を取り入れることで、8月ならではの装いを楽しむことができます。
ここでは、8月におすすめの着物や帯の柄を紹介します。
芝草(しばくさ) - 8月に合う文様 ①
芝草(しばくさ)は、地面に広がる草を表した文様です。
風に揺れる草の様子が繊細に表現され、自然の風景を感じさせる柄として古くから用いられてきました。
露や流水と組み合わせて描かれることも多く、涼やかな夏の情景を表す文様として親しまれています。
芝草文様のおすすめコーディネート
芝草文様の帯を主役にするなら、着物は生成りや薄茶、淡いグレーなどのやわらかな色の小紋を合わせると、自然な涼しさが感じられる上品な雰囲気になります。
柄の主張が強すぎないので、すっきりとした夏の装いにまとめやすい組み合わせです。
もう少し気軽に楽しむなら、紬や自然布のような風合いの着物に合わせるのもおすすめです。
野の景色を思わせる落ち着いたカジュアルコーデになり、晩夏の空気にもよくなじみます。
芝草文様に合わせやすい着物
- 小紋
- 紬
- 色無地
芝草文様はこんなシーンにおすすめ
- 夏のお出かけ
- 美術館めぐり
- 食事会
→ 関連リンク:芝草文様の商品一覧
竜胆(りんどう) - 8月に合う文様 ②
竜胆(りんどう)は、深い青紫色の花を咲かせる秋草のひとつです。
古くから薬草としても知られ、気品ある花として着物の文様にも多く描かれてきました。
落ち着いた色合いとすっきりとした花姿から、上品で涼しげな印象を与える柄です。
竜胆文様のおすすめコーディネート
竜胆文様の帯には、薄鼠や藤色、淡い青みのある着物を合わせると、花の持つ涼やかさが引き立ち、品よく落ち着いた雰囲気になります。
きれいめにまとめたいときに取り入れやすい組み合わせです。
濃紺や深い紫の着物と合わせると、竜胆の色味と調和して、晩夏から初秋にかけての大人っぽいコーデになります。
静かな華やかさを出したいときにもおすすめです。
竜胆文様に合わせやすい着物
- 色無地
- 小紋
- 付下げ
竜胆文様はこんなシーンにおすすめ
- 観劇
- 食事会
- 夏の終わりのお出かけ
→ 関連リンク:竜胆文様の商品一覧
すすき - 8月に合う文様 ③
すすきは秋を代表する草ですが、夏の終わり頃から穂が出始めます。
そのため、8月の着物でも早秋を感じさせる柄として使われることがあります。
風に揺れる穂の姿には風情があり、季節の移ろいを表す文様として親しまれています。
すすき文様のおすすめコーディネート
すすき文様の帯には、生成りや淡いベージュなどのやさしい色の着物を合わせると、晩夏のやわらかな空気を感じる上品な雰囲気になります。
自然体でやさしい印象にまとまりやすい組み合わせです。
濃紺や深緑の着物と合わせると、すすきの穂が引き立ち、秋を先取りした落ち着いたコーデになります。
季節感を少し先に進めたいときにもおすすめです。
すすき文様に合わせやすい着物
- 小紋
- 紬
- 江戸小紋
すすき文様はこんなシーンにおすすめ
- 晩夏のお出かけ
- 観劇
- 夕涼みの集まり
→ 関連リンク:すすき文様の商品一覧
撫子(なでしこ) - 8月に合う文様 ④
撫子(なでしこ)は、日本の夏を代表する可憐な花です。
細く繊細な花びらが特徴で、やさしく女性らしい印象を与えます。
古くから和歌にも詠まれ、日本女性の美しさを象徴する花としても知られています。
撫子文様のおすすめコーディネート
撫子文様の帯には、淡いピンクや白っぽいベージュの小紋を合わせると、やわらかく上品な夏の装いになります。
甘くなりすぎず、親しみやすい雰囲気にまとまりやすい組み合わせです。
紺や薄墨色の着物と合わせると、撫子の可憐さが引き立ち、大人っぽさのある涼やかなコーデになります。
少しきれいめに見せたいときにも向いています。
撫子文様に合わせやすい着物
- 小紋
- 紬
- 色無地
撫子文様はこんなシーンにおすすめ
- 夏のお出かけ
- ランチ
- 街歩き
→ 関連リンク:撫子文様の商品一覧
萩(はぎ) - 8月に合う文様 ⑤
萩(はぎ)は、秋草を代表する植物です。
細い枝に小さな花をつける姿が美しく、古くから和歌や文学にも登場してきました。
着物では、秋の訪れを感じさせる柄として描かれ、晩夏から秋にかけての装いによく使われます。
萩文様のおすすめコーディネート
萩文様の帯には、生成りや淡い茶系の着物を合わせると、草花のやさしさが引き立ち、しっとりとした晩夏の雰囲気になります。
やわらかく落ち着いた印象でまとめたいときにぴったりです。
色無地や無地感のある小紋に合わせると、柄がきれいに映えて、上品で季節感のあるコーデになります。
秋を少し先取りしたいときにも取り入れやすい組み合わせです。
萩文様に合わせやすい着物
- 小紋
- 色無地
- 紬
萩文様はこんなシーンにおすすめ
- 晩夏のお出かけ
- 観劇
- 食事会
→ 関連リンク:萩文様の商品一覧
桔梗(ききょう) - 8月に合う文様 ⑥
桔梗(ききょう)は、星形の花が特徴的な植物です。
秋草として知られていますが、実際には夏から咲き始めるため、8月の着物にも自然に取り入れやすい花です。
家紋にも使われることがあるなど、日本文化と深く関わりのある花としても知られています。
桔梗文様のおすすめコーディネート
桔梗文様の帯には、淡い紫や薄灰色の着物を合わせると、花のすっきりした美しさが引き立ち、涼やかで上品な雰囲気になります。
きれいめで落ち着いた装いにしたいときにおすすめです。
紺色や藍色の着物と合わせると、桔梗の柄が映えて、晩夏らしい落ち着きのある大人のコーデになります。
観劇や食事会にもなじみやすい組み合わせです。
桔梗文様に合わせやすい着物
- 小紋
- 色無地
- 付下げ
桔梗文様はこんなシーンにおすすめ
- 観劇
- 食事会
- お茶席
→ 関連リンク:桔梗文様の商品一覧
船(ふね) - 8月に合う文様 ⑦
船(ふね)は、水辺の風景を表す文様として古くから描かれてきました。
川や海を進む船の姿は、夏の涼しさや旅情を感じさせるモチーフです。
着物では流水や波と組み合わせて描かれることも多く、水辺の景色を楽しむ柄として使われます。
船文様のおすすめコーディネート
船文様の帯には、白っぽいグレーや薄青の着物を合わせると、水辺を思わせる涼やかなコーデになります。
見た目にも爽やかで、夏らしい雰囲気を出しやすい組み合わせです。
濃い色の着物に合わせると、船の柄が際立ち、すっきりとした印象の大人っぽい装いになります。
旅先や季節のお出かけにも取り入れやすい柄です。
船文様に合わせやすい着物
- 小紋
- 紬
- 色無地
船文様はこんなシーンにおすすめ
- 夏のお出かけ
- 旅行先での散策
- 夕方の食事会
→ 関連リンク:船文様の商品一覧
瓢箪(ひょうたん) - 8月に合う文様 ⑧
瓢箪(ひょうたん)は、古くから縁起の良い植物として知られています。
実がたくさん成ることから、子孫繁栄や無病息災などの意味を持つといわれています。
丸みのある形が親しみやすく、かわいらしさと縁起の良さをあわせ持つ柄です。
瓢箪文様のおすすめコーディネート
瓢箪文様の帯には、やわらかなベージュや薄茶の着物を合わせると、柄の丸みが生きた、親しみやすい和の雰囲気になります。
気負わず楽しめるやさしいコーデにまとまりやすいです。
紺や深緑の着物と合わせると、瓢箪の柄が映えて、少し遊び心のある大人の装いになります。
縁起の良い柄をさりげなく取り入れたいときにもおすすめです。
瓢箪文様に合わせやすい着物
- 小紋
- 紬
瓢箪文様はこんなシーンにおすすめ
- 夏のお出かけ
- 街歩き
- 季節の集まり
→ 関連リンク:瓢箪文様の商品一覧
鬼灯(ほおずき) - 8月に合う文様 ⑨
鬼灯(ほおずき)は、夏から秋にかけて赤い実をつける植物です。
お盆の時期に飾られることもあり、日本の夏の風景を象徴する植物として知られています。
丸く鮮やかな実が印象的で、着物の柄としても季節感を楽しみやすい文様です。
鬼灯文様のおすすめコーディネート
鬼灯文様の帯には、生成りや淡い茶系の着物を合わせると、赤い実の色がほどよく引き立ち、季節感のあるやさしい装いになります。
夏の終わりらしい風情を出したいときに向いています。
濃紺や墨色の着物に合わせると、鬼灯の鮮やかさが際立ち、印象に残る大人のコーデになります。
華やかさを少し足したいときにもおすすめです。
鬼灯文様に合わせやすい着物
- 小紋
- 紬
- 色無地
鬼灯文様はこんなシーンにおすすめ
- 夏のお出かけ
- 夕涼み
- 季節の集まり
→ 関連リンク:鬼灯文様の商品一覧
流水(りゅうすい) - 8月に合う文様 ⑩
流水(りゅうすい)は、水が流れる様子を曲線で表した文様です。
途切れることなく流れ続ける水の姿から、厄を流す、清らかさを保つといった意味を持つとされています。
見た目にも涼しさを感じさせるため、夏の着物や帯によく似合う柄として親しまれています。
草花や橋などと組み合わせて描かれることも多く、自然の風景を表現する柄としても人気があります。
流水文様のおすすめコーディネート
流水文様の帯には、白や淡い水色、薄鼠の着物を合わせると、見た目にも涼やかな夏コーデになります。
暑い時期でも軽やかな印象にまとまりやすい組み合わせです。
草花文様の着物と合わせると、水辺の景色を思わせる風情のある季節感たっぷりの装いになります。
夏らしさをしっかり楽しみたい方にもおすすめです。
流水文様に合わせやすい着物
- 小紋
- 絽や紗の着物
- 色無地
流水文様はこんなシーンにおすすめ
- 夏のお出かけ
- 観劇
- 食事会
→ 関連リンク:流水文様の商品一覧
波(なみ) - 8月に合う文様 ⑪
波(なみ)は、海の動きを表した伝統的な文様です。
繰り返し寄せては返す波の形から、永遠や繁栄を意味する吉祥文様ともいわれています。
海を連想させる柄でもあるため、夏の着物では涼しげな印象を与える文様として人気があります。
シンプルな波の表現から、装飾的な波頭のデザインまで、さまざまな図案があります。
波文様のおすすめコーディネート
波文様の帯には、白や淡い青の着物を合わせると、海辺を思わせる爽やかな装いになります。
夏らしい清涼感を出したいときにぴったりです。
濃紺やグレーの着物に合わせると、波の動きが際立ち、すっきりと大人っぽいコーデになります。
見た目に涼しく、季節感も出しやすい組み合わせです。
波文様に合わせやすい着物
- 小紋
- 絽や紗の着物
- 紬
波文様はこんなシーンにおすすめ
- 夏のお出かけ
- 夕方の食事会
- 季節のイベント
→ 関連リンク:波文様の商品一覧
観世水(かんぜみず) - 8月に合う文様 ⑫
観世水(かんぜみず)は、渦を巻くような水の流れを表した文様です。
能の観世流の装束に使われたことから、この名前が付いたといわれています。
流水よりも装飾性が高く、動きのある優雅な水の文様として知られています。
夏の着物や帯に描かれると、見た目にも涼やかな雰囲気を演出してくれる柄です。
観世水文様のおすすめコーディネート
観世水文様の帯には、淡いグレーや白、薄青の着物を合わせると、文様の流れが引き立ち、洗練された涼やかな装いになります。
少しきれいめな印象にまとめたいときにもおすすめです。
無地感のある着物に合わせると、観世水の装飾的な美しさが映えて、上品で印象的な夏コーデになります。
すっきり見せながらも華やかさを出したいときに向いています。
観世水文様に合わせやすい着物
- 色無地
- 小紋
- 絽や紗の着物
観世水文様はこんなシーンにおすすめ
- 観劇
- 食事会
- 夏のお出かけ
→ 関連リンク:観世水文様の商品一覧
まとめ:8月に合う着物・帯の柄とは
8月の着物や帯には、盛夏の涼しさを感じさせる柄と、秋の訪れを感じさせる文様の両方が使われます。
たとえば、撫子、桔梗、萩、竜胆などの秋草、船、流水、波、観世水のような水辺の柄、そして芝草、瓢箪、鬼灯のように季節感のあるモチーフが挙げられます。
こうした柄を取り入れることで、盛夏から晩夏へと移ろう季節感を自然に表現することができます。
着物ならではの季節の楽しみ方として、8月の文様を取り入れた装いを楽しんでみてください。
8月の着物文様に関するよくある質問
8月の着物にはどんな柄が合いますか?
8月の着物には、流水や波、観世水などの涼しさを感じる水の文様がよく合います。
また、撫子、桔梗、萩、竜胆など、秋の気配を少し感じさせる草花文様も晩夏らしい装いにぴったりです。
8月に秋の柄を取り入れても大丈夫ですか?
はい、8月後半には早秋を意識した柄を取り入れることがよくあります。
すすきや萩、桔梗のような柄を帯で取り入れると、季節を先取りしながら自然な着こなしがしやすくなります。
8月の着物コーデで意識するとよいことは?
まずは見た目に涼しく感じられる柄や色を選ぶことが大切です。
そのうえで、晩夏には少し落ち着いた色味や秋草文様を取り入れると、季節の移ろいを感じる装いになります。
8月の帯にはどんな柄がおすすめですか?
流水、波、観世水、船などの水辺を感じさせる柄は、8月の帯にとても人気があります。
一方で、桔梗や萩、撫子などの草花文様を選ぶと、やわらかく季節を先取りした印象になります。
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