

TSUMUGI
TEXTURE / PATTERN / STORY
LOOK A LITTLE CLOSER
着ると、こんな表情に。
柄・色・帯の合わせ方で、印象はいろいろ。
気になったところから、見比べてみましょう。
A LITTLE KNOWLEDGE / まずは、ひとつだけ
訪問着なのに、紬?
どちらも正解です。
「着物の種類」と「生地の種類」。
分けて見ると、すっきりわかります。

この一着で見てみると
- 着物の種類
- 訪問着
- 生地の種類
- 本場結城紬
「紬」は、布を表す言葉。
もともとは真綿からつむいだ糸で織る絹織物。現在は、生糸を使う大島紬なども「紬」と呼ばれています。紬地を使い、訪問着として柄を付けたものもあります。
お店では、商品分類にも。
「紬」の分類には、織りの柄や風合いを楽しむおしゃれ着が集まっています。普段着すべてが紬、という意味ではありません。
この本場結城紬の訪問着は、食事や観劇などのおしゃれ着に。着る場面は、種類の名前だけでなく柄や装いも合わせて選びます。
紬の特徴・着る場面を詳しく読む ↗01 / OSHIMA
大島紬
細かな絣を、すっきり着る。
遠目には落ち着いて、近づくと繊細。
柄の細かさと、しなやかな生地の表情に注目です。
濃い地色だけでなく、色の幅も楽しめます。
白を基調とする、明るい表情の大島紬。
色の分類ではなく、産地・製法に関わる呼称。白大島とも重なります。
大島紬の染め・柄・作り方は、今後の独立特集で詳しく紹介予定。


02 / MURAYAMA · TOKYO
村山大島紬
東京にも、絣の産地。
大島紬とは産地や作り方が異なる、東京・武蔵村山周辺の織物。独自の板締め染色で、細かな絣を表します。
文様を刻んだ板で糸を染める。
その糸を織ることで、布に柄が現れます。
03 / YUKI · IBARAKI & TOCHIGI
結城紬
同じ茶系でも、柄と帯で違う表情に。
本場結城紬と、結城紬として扱う一着。まずは、着姿で見比べてみましょう。


真綿は、綿ではなく絹。
繭をほぐして広げたものが真綿。伝統的な結城紬では、そこから手で糸をつむぎます。糸づくりを知ると、生地のふくらみや節を見る楽しさも増えてきます。
04 / USHIKUBI · ISHIKAWA
牛首紬
二匹の蚕がつくる繭から。
二匹の蚕が一緒につくる「玉繭」。そこから引く玉糸の節が、牛首紬の自然な表情につながります。
真綿からつむぐ糸と、玉繭から引く糸。
同じ絹でも、糸の出発点が違います。


05 / RYUKYU · OKINAWA
琉球絣
柄を知ると、選ぶのが楽しい。
沖縄の暮らしや自然を映した絣柄。ひとつひとつの形を眺める楽しさがあります。
まずは好きな形を見つける。
次に、柄の名前や由来を知る。
着物の柄から一色を拾って帯に合わせると、色柄のある一着もまとめやすくなります。
琉球絣を見る↗06 / SHINSHU · NAGANO
信州紬
ひとつの名前の中に、いくつもの産地。
信州紬は、長野県の各地に伝わる紬の総称。ここでは糸千花で扱う飯田紬・上田紬も、小分けにして見られます。
土地の名前だけでなく、縞・格子・色合いから好みを探してみてください。


07 / COTTON KASURI
木綿の絣も、
楽しもう。
備後絣・久留米絣
こちらは木綿の織り着物。絹の紬とは素材を分けて、普段着に取り入れる楽しさを紹介します。
広島の絣。色と柄の組み合わせを楽しんで。
福岡の絣。糸を染め分け、織りで柄を表します。
AT A GLANCE / 違いをひと目で
好きになる入口は、
柄? 風合い?
産地の代表的な特徴を、短く並べました。
| 産地・名前 | 注目したい点 | 楽しみ方 |
|---|---|---|
| 大島紬 ↓ | 細かな絣 | なめらかな表情 |
| 村山大島紬 ↓ | 板締めの絣 | 細かな柄を楽しむ |
| 結城紬 ↓ | 真綿の糸 | ふくらみのある風合い |
| 牛首紬 ↓ | 玉繭の糸 | 節のある表情 |
| 信州紬 ↓ | 産地ごとの違い | 縞・格子・色合い |
| 琉球絣 ↓ | 沖縄の絣柄 | 形や由来の面白さ |
個々の風合いは糸・織り・仕上げでも変わります。琉球絣は関連する絣織物として紹介しています。
BEHIND THE TEXTILE / 知ると、もっと面白い
なぜ、紬が生まれた?
生糸を取りにくい繭も、真綿にして糸につむぐ。
紬のルーツには、養蚕の暮らしの知恵があります。
「紬」という名前でも、糸はひとつではない。
今は、大島紬のように生糸を使う織物にも「紬」の名が残っています。すべてが、ざっくりした生地ではありません。
ふくらみや節の表情を楽しむ。
例:伝統的な本場結城紬細さや、なめらかな表情を楽しむ。
例:現在の大島紬風合いは、糸の種類だけでなく、撚り・織り・仕上げでも変わります。
くず繭からも、布をつくる。
文化庁の解説では、紬は屑繭から作った真綿を糸につむぎ、農家で自家用の衣料として織ったものとされています。
「くず」は、生糸を取るのに向かない繭という意味。真綿も紬糸も、素材は絹です。
文化庁「紬織」の解説 ↗庶民なら、紬は自由だった?
そうとは限りません。時代・地域・身分で規制は異なり、1720年の奄美では、一定の役人以外は紬も着用を禁じられた記録があります。
紬の歴史には、作る技術だけでなく、着る人の暮らしも関わっています。
禁令文を紹介する図書館の調査回答 ↗ルーツと、今の一着は別。
現在の紬すべてが屑繭から作られるわけではありません。糸の選び方、染め、織り、作り手の表現も多様です。
暮らしの布としての背景を知りながら、目の前の一着の風合いを楽しんでみましょう。
柄は、どう作る?
糸を染めてから織る「先染め」が多く見られます。織った紬地に後から柄を染める「染め紬」もあります。
紬と絣は、同じ意味?
紬は糸や織物に関わる呼び名。絣は、糸を部分的に染め分けて織り出す柄や技法のこと。
絣柄の紬もあれば、
無地や縞の紬もあります。
どんな日に着る?
友人との食事、街歩き、観劇など。普段のお出かけを、自分らしい装いで楽しみたい日に。
まずは、好きな色柄から。
礼装が必要な式典などでは、場に合う着物を選びます。TSUMUGI ATLAS / 産地を旅する
日本には、まだまだ
面白い紬がある。
糸千花の取扱いに限らず、代表的な産地を集めました。
地図の番号から、気になる土地の織物へ。
代表的な産地の概略図です。点は地域の目安で、産地の範囲を示すものではありません。全産地を網羅した一覧ではありません。
置賜紬
米沢草木染・長井紬・白鷹紬などを含む総称。
小千谷紬・十日町紬・塩沢紬
同じ新潟でも、産地ごとに糸や織りの工夫があります。
久米島紬
島の植物や泥を使った染めも楽しみのひとつ。
在庫一覧ではありません。商品を探すリンクは、この下の各産地の紹介に用意しています。木綿の絣・琉球絣は、関連する織物として掲載しています。
地形:Natural Earth由来の簡略地形データ(johan/world.geo.json)。
YOUR NEXT TSUMUGI
名前からでも、好きな表情からでも。
気になった産地を、商品の色柄でもう一度見てみましょう。
READ MORE
もっと深く、知りたくなったら。
産地・製法の説明は代表的な特徴です。掲載の着付け画像には、商品を参考にした生成画像を含みます。帯・小物はコーディネート例です。









